2023.04.11
研究員の谷村が水産学奨励賞を受賞しました
Seed Bank研究員の 谷村 文 が日本水産学会より令和4年度水産学奨励賞を受賞しました。
2023年3月31日には、東京海洋大学品川キャンパスにて開催された日本水産学会大会にて
受賞者記念講演を行いました。
本研究は、近日刊行の日本水産学会誌89巻3号にも掲載予定です。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
研究題目
無脊椎動物が持つ難分解性有機物分解能からみた湿地帯の浄化機能
受賞理由(日本水産学会HPより)
水圏生態系の研究において、一次から高次に至る生産に関するもの(いわば動脈分野の研究)が
圧倒的に多く、分解過程(静脈分野)の研究は少ない。物質循環を定量的に評価しようとすると、
分解過程の定式化が必要であり、同氏の研究はそこに切り込んだものである。
例えば、汽水域の湿地では、微生物が難分解性有機物を分解することは以前より知られていたが、
同氏は、汽水域に生息する水生無脊椎動物がセルロース分解酵素(セルラーゼ)を体外に排出して
分解することを明らかにした。
一連の研究成果は、水産学、広くは生態学分野の発展に大きく寄与するものであり、
水産学奨励賞の授与するにふさわしいものと評価された。
受賞者コメント
水生無脊椎動物が持つ難分解性有機物の分解酵素の研究者は、全世界的にみても数少ないです。
これまですこし寂しい気持ちで研究を進めてきたが、今回の水産学奨励賞を受賞して、とても嬉しいです。
この研究は、多くの方からのサポートなしでは成し遂げられませんでした。
この場を借りて深謝させていただきます。
今後も、より一層の研究成果を目指し、精進したいと思います。
関連リンク:日本水産学会HP
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2023年3月31日には、東京海洋大学品川キャンパスにて開催された日本水産学会大会にて
受賞者記念講演を行いました。
本研究は、近日刊行の日本水産学会誌89巻3号にも掲載予定です。
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研究題目
無脊椎動物が持つ難分解性有機物分解能からみた湿地帯の浄化機能
受賞理由(日本水産学会HPより)
水圏生態系の研究において、一次から高次に至る生産に関するもの(いわば動脈分野の研究)が
圧倒的に多く、分解過程(静脈分野)の研究は少ない。物質循環を定量的に評価しようとすると、
分解過程の定式化が必要であり、同氏の研究はそこに切り込んだものである。
例えば、汽水域の湿地では、微生物が難分解性有機物を分解することは以前より知られていたが、
同氏は、汽水域に生息する水生無脊椎動物がセルロース分解酵素(セルラーゼ)を体外に排出して
分解することを明らかにした。
一連の研究成果は、水産学、広くは生態学分野の発展に大きく寄与するものであり、
水産学奨励賞の授与するにふさわしいものと評価された。
受賞者コメント
水生無脊椎動物が持つ難分解性有機物の分解酵素の研究者は、全世界的にみても数少ないです。
これまですこし寂しい気持ちで研究を進めてきたが、今回の水産学奨励賞を受賞して、とても嬉しいです。
この研究は、多くの方からのサポートなしでは成し遂げられませんでした。
この場を借りて深謝させていただきます。
今後も、より一層の研究成果を目指し、精進したいと思います。
関連リンク:日本水産学会HP