2026.06.05
論文
【論文掲載】Re-evaluation of the distribution of Monactinus biwaensis based on quantitative morphological analysis of extant and fossil specimens (松岡ら)
弊社メンバーと有限会社アルプス調査所 本郷美佐緒様、産業総合研究所 地質調査総合センター 納谷友規様との共著論文が掲載されました。
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タイトル:Re-evaluation of the distribution of Monactinus biwaensis based on quantitative morphological analysis of extant and fossil specimens
著者:Kazumi Matsuoka*, Motoki Kayama*, Misao Hongo, Tomonori Naya, Manabu L. W. Tanimura*, Ayako Imura*, Ken-Ichiro Ishii*, Takeshi Negoro*
*(株)Seed Bank所属
要旨:浮遊性緑藻類Monactinus biwaensisはPediastrum biwaeとして1954年に琵琶湖を模式地として記載されて以降,長期間にわたり琵琶湖―淀川水系の固有種とされてきた.本種の特徴である縁辺細胞の突起が向き合うもしくは離れるという形態を説明する形態計測学的手法に基づいて世界各地で報告されてきた本種に類似した標本を再検討した結果,M. biwaensisは日本国内以外にも分布している可能性が指摘されていた.本研究で琵琶湖に生息するM. simplexの形態解析と分子系統解析を行った結果,M. biwaensisとM. simplexは明らかに別種であることが確認された.また,本種は化石として古琵琶湖層群や大阪層群(古琵琶湖―淀川水系の堆積物)から記載されていたが,豊後水道・姫島に分布する前期~中期更新統唐戸層からも出現が確認された.また,以前にM. simplex(P. simplex)として中期更新統浜松累層から記載された標本を形態計測学的に再検討した結果,それらの一部にM. biwaennsisが含まれていることが明らかになった.以上のことから判断すると,M. biwaensisは従来言われていたように琵琶湖―淀川水系の固有種では無く,日本のみならず世界各地の主に熱帯から温帯域に分布しており,その起源は前期更新世まで遡ると考えられた.
掲載誌:Plankton Benthos Res 21(2): 85–98, 2026
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タイトル:Re-evaluation of the distribution of Monactinus biwaensis based on quantitative morphological analysis of extant and fossil specimens
著者:Kazumi Matsuoka*, Motoki Kayama*, Misao Hongo, Tomonori Naya, Manabu L. W. Tanimura*, Ayako Imura*, Ken-Ichiro Ishii*, Takeshi Negoro*
*(株)Seed Bank所属
要旨:浮遊性緑藻類Monactinus biwaensisはPediastrum biwaeとして1954年に琵琶湖を模式地として記載されて以降,長期間にわたり琵琶湖―淀川水系の固有種とされてきた.本種の特徴である縁辺細胞の突起が向き合うもしくは離れるという形態を説明する形態計測学的手法に基づいて世界各地で報告されてきた本種に類似した標本を再検討した結果,M. biwaensisは日本国内以外にも分布している可能性が指摘されていた.本研究で琵琶湖に生息するM. simplexの形態解析と分子系統解析を行った結果,M. biwaensisとM. simplexは明らかに別種であることが確認された.また,本種は化石として古琵琶湖層群や大阪層群(古琵琶湖―淀川水系の堆積物)から記載されていたが,豊後水道・姫島に分布する前期~中期更新統唐戸層からも出現が確認された.また,以前にM. simplex(P. simplex)として中期更新統浜松累層から記載された標本を形態計測学的に再検討した結果,それらの一部にM. biwaennsisが含まれていることが明らかになった.以上のことから判断すると,M. biwaensisは従来言われていたように琵琶湖―淀川水系の固有種では無く,日本のみならず世界各地の主に熱帯から温帯域に分布しており,その起源は前期更新世まで遡ると考えられた.
掲載誌:Plankton Benthos Res 21(2): 85–98, 2026




