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研究活動

2025.02.17

NOMの会

【受付中】【第19回SB-NOM】珪藻は石を食べる?(赤木右さん)

第19回SB-NOMを以下の要領で開催いたします。ぜひご参加ください!

※事前申込制です。申し込みはこちらから

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第19回SB-NOM 珪藻は石を食べる?
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【日時】
  2025年3月22日(土)

  13:30 受付開始
  14:00-16:30 講演及び質疑応答

  交流会後に懇親会を開催予定です。

 【場所】
  京都大学 楽友会館 (京都府京都市左京区吉田近衛町)
  2階 会議・講演室
  MAP

【参加費】
  講演会・・・無料
  懇親会・・・3,500円(当日現金でお支払いください)

【講演要旨】
石は土壌となり、植物を育みます。私達の研究の結果、タケやマツなどの植物では、石の中のケイ酸塩鉱物を狙って溶解し栄養を得ていることが分かりました。この植物の営みは、”石を食べる”と言い換えられます。植物にとって石は生育場所以上の意味がありそうです。
珪藻は海ではもっとも活躍している生物です。珪藻の殻は石の主成分である二酸化ケイ素でできているので、珪藻もまた石を溶解して石の成分を吸収しているのでは?と睨みました。研究の結果、珪藻はやはり”石を食べる”ことが分かりました。
石は溶解する時、二酸化炭素が吸収され、炭酸水素イオンがもたらされます。ですので、珪藻が石を食べるという営みは、光合成ではなく、石を溶解することによって炭素循環に大きな影響を与えていることが予想されます。その予想通り、海洋の炭酸水素イオンの増加が、石の溶解によってもたらされていることを突き止めました(投稿中)。以上の研究成果は、珪藻が石を食べては二酸化炭素を海に炭酸水素イオンとしてため込んでいることを意味しています。
本講演では、珪藻が”石を食べる”プロセスを明らかにした研究を紹介し、その炭素循環に与える影響を解説します。

【講師紹介】
赤木 右(あかぎ たすく)

1980年 東京大学理学部化学科 卒業
1986~1991年 東京大学理学部助手 (1989~1991年 英国オープン大学)
1991~2001年 東京農工大学助教授
2001~2006年 東京農工大学教授
2006年~2022年 九州大学大学院理学研究院教授
現在  九州大学名誉教授
    福岡大学非常勤講師
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